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商標登録のマークについて|Rマー...

#商標の基礎知識

商標登録のマークについて|Rマーク・TM・SM・Cマークの意味や違いを解説 

公開日:

2025/07/09

更新日:

2026.07.09

私たちが日常的に目にする商品やサービスのロゴ、ウェブサイトのタイトルやフッターなどで、「®、™、℠、©」といった小さな記号が付いているのを見たことがあるでしょうか。実はこれらは単なる飾りではなく、法的に重要な意味を持つマークなのです。

「何となく知っているけど、正確な意味は分からない」「ビジネスで使うときに、どのマークを使えばいいのか迷う」という方も多いのではないでしょうか。特に、自社のブランドを立ち上げて、これから育てていこうとする際には、これらマークについての正しい理解が不可欠です。

この記事では、Rマーク(®)、TMマーク、SMマーク、そしてCマーク(©)の4つの知的財産に関わるマークについて、それぞれの意味や違い、使用目的や表示方法などを詳しく解説します。

Rマーク(®) 『信用と信頼の証明書』

(1)Rマークとは?

Rマークとは、「Registered Trademark(登録商標)」を意味し、商品・サービスに使用されている商標が登録済であることを表す商標マークです。

(2)Rマークの使用目的

日本の商標法によれば、「商標権者は、商標登録表示を付すように努めなければならない」(商標法第73条)と規定されています。しかし、これはあくまで努力義務であって、Rマークが表示されていなくても商標登録は有効に存在し、表示しないことによる罰則もありません。Rマークを表示することには、以下の通り幾つかのメリットがあります。

商標権侵害の抑止

Rマークが付いているということは、その商標が登録済であることを示します。この効力は絶大で、他者が無断で同一又は類似する商標を使用した場合、商標権者は以下のような法的措置をとることができます。

  • 差止請求: 侵害行為の停止を求めることができます。

  • 損害賠償請求:侵害者に損害の賠償を請求することができます。

  • 信用回復措置請求: 謝罪広告の掲載など、侵害によって失われた信用の回復を求めることができます。

普通名称化の防止

例えば、かつて「ホッチキス」や「エスカレーター」が特定の企業の商標でしたが、あまりに有名になることで、特定のブランド名ではなく商品そのものを指す一般名詞(普通名称)として認識されてしまうことがありました。Rマークを付けておくことで、第三者への注意喚起や、普通名称化の防止に役立ちます。

ブランド力の強化

商標は、企業のブランド価値を保護する重要なツールです。Rマークを通じ商標権を保有していることを示すことで、他者による無断使用を防止し、ブランド力を保持・向上させる効果があります。

(3)Rマークの表示方法

Rマークを表示する位置に法的な決まりはありませんが、以下の通り、一般的には商標の右上又は右下に「®」(マルアール)を表示します。

(具体例)

  • コカ・コーラ®

  • Google®

(4)Rマークの注意点

Rマークを表示する際の最も重要な注意点は、未登録の商標にRマークを使用してはならないということです。つまり、特許庁に商標出願中であるというだけでは、Rマークを使用することができません。商標登録が完了し、商標登録証が発行されて初めて使用可能となります。

TMマーク 『これは商標です』という意思表示

(1)TMマークとは? Rマークとの違い

TMは「Trademark(商標)」の略称であり、Rマークから「Registered(登録されている)」が除かれた商標マークを表しています。Rマークは登録された商標にのみ使用することができるのに対し、TMマークは商標登録の有無に関わらず使用することができる点が異なります。

(2)TMマークの使用目的

日本の商標法にはTMマークを直接的に保護する規定はなく、TMマークはあくまで慣習的に使用されているマークです。法的な保護の観点で、TMマークはRマークに比べて弱いですが、 TMマークを表示することには、以下の通り幾つかのメリットがあります。

他者への牽制

その名称が単なる一般名称ではなく、特定の企業の商標として機能していることを社会に示すことで、他者が安易に同じ名称を用いることを防ぐ効果が期待できます。

権利主張の根拠

万が一、他者とトラブルになった際に、その名称を商標として使用していた事実を示す一つの証拠となります。

(3)TMマークの表示方法

TMマークの表示位置はRマークと同様、ロゴや名称の右上や右下が一般的です。

(具体例)

  • 発表されたばかりの新商品の名称: 新世代プロセッサー「新世代™」

  • ソフトウェアのベータ版の名称: 「エディターX(Beta)™」

    (※上記は架空の名称です)

SMマーク 『サービスの商標』に使用されるマーク

(1)SMマークとは? TMマークとの違い

SMは、「Service Mark(サービスマーク)」の略であり、SMマークはサービスに関する商標に使用される商標マークです。基本的な役割はTMマークと同じであって、SMマークもTMマークと同様、登録商標にも未登録商標にも表示することができます。では、TMマークと何が違うのでしょうか?

TMマークは、商品とサービスの両方に使用可能なマークであるのに対して、SMマークはサービスにのみ使用できるマークである点が異なります。一般的に、TMマークは未登録の一般的な商標に、SMマークは未登録のサービス(役務)の商標に用いることが適しています。

(2)SMマークの表示方法

SMマークの表示位置はRマークやTMマークと同様、ロゴや名称の右上や右下が一般的です。

(具体例)

  • 米国の金融機関のサービス名: WALMART MONEYCENTER℠

  • 航空会社のサービスロゴの横に℠が付される例

©(Cマーク) 『著作物』に付されるマーク

(1)Cマークとは? 

©は「Copyright(著作権)」の略であり、©マークが保護を受けるのは「著作権法」になります。著作物とは、「思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」と定義されています(著作権法第2条)。

著作物の具体例としては、文章(ブログ記事、小説、歌詞など)、音楽、絵画、イラスト、写真、建築物、地図、図形、映画、コンピュータプログラム、ウェブサイトのデザインや掲載されているコンテンツなどがあります。つまりCマークは商標に直接関わるマークではありません。

(2)権利の発生とCマークの役割

Rマークが保護を受けている商標権が、特許庁への「登録」によってはじめて発生するのに対して、著作権は、著作物を「創作した時点」で自動的に発生します。これを「無方式主義」といい、登録などの手続きは一切不要です。ここで、Cマークを表示することには、以下のような重要な意味があります。

  • 著作権者の明示: 「誰が」この著作物の権利を持っているのかを明確に示します。

  • 発行年の明示: 「いつ」この著作物が最初に公表されたのかを示します。これにより、著作権の保護期間(原則として著作者の死後70年)を計算する上での一助となります。

  • 無断利用の抑止: 著作物であることを明確にすることで、見た人に対して「これは誰かの創作物であり、無断で利用してはいけない」という意識を持たせ、安易なコピーや転載を防ぐ効果(牽制効果)が期待できます。

(3)Cマークの表示方法

Cマークの後に著作権者の表示と著作権の発生した年号を記載します。

(具体例)

  • ウェブサイトのフッター: © 2024 Your Company Name Inc. All Rights Reserved.

  • ソフトウェアのバージョン情報画面: Copyright © 2020-2024 My Software Corp.

各マークの比較まとめ

マーク   

意味

保護対象

権利登録の要否

法的根拠/効力

登録商標

商品・サービスの名称/ロゴ

必須

商標法 / 強力な独占排他権

TM

商標

商品・サービスの名称/ロゴ

不要

慣習 / 商標であることの意思表示、牽制効果

SM

サービス商標

サービスの名称/ロゴ

不要

慣習/ サービス商標の意思表示

著作権

創作的な表現物(文章・デザイン等)

不要(創作時点で発生)

著作権法 / 創作物の無断利用を禁じる権利

商標のマークについてよくある質問

Q1. Rマーク・®・TM・SM・©はそれぞれ何を意味しますか?

Rマークは特許庁に登録済みの商標、TMは登録有無にかかわらず商標であることを示すマーク、SMはサービスに特化した商標マーク、©は著作権(コピーライト)を示す記号です。商標と著作権はまったく別の権利のため、混同しないよう注意が必要です。

Q2. 商標登録していなくてもTMマークは使えますか?

はい、使えます。TMマークは登録の有無にかかわらず使用できます。まだ出願中・登録前の段階でも、商標であることをアピールしたい場合に活用できます。

Q3. ®マークは必ず付けなければなりませんか?

いいえ、日本では®マークの表示は義務ではありません。ただし、付けることで登録済みであることをアピールでき、第三者による無断使用の抑止効果が期待できます。

Q4. 登録していないのに®マークを付けるとどうなりますか?

商標法違反になる可能性があります。未登録の商標に®マークを付けると虚偽表示とみなされ、3年以下の懲役または300万円以下の罰金に処せられるリスクがあります。

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