#商標出願の方法・費用
公開日:
2025/06/16
更新日:
2026.06.30

自社のブランドイメージ、サービス名を象徴するためにロゴを作成している方は多いでしょう。
ビジネスの顔とも言える大切なロゴを他社に勝手に使われたり、似たようなロゴで混乱を招かれたりしないためには、「商標登録」が非常に有効です。
しかし、いざ商標登録をしようと思った時に気になるのが「費用」ではないでしょうか。この記事では、ロゴの商標登録にかかる費用の内訳、ケース別の相場、そして費用を抑えるためのポイントについて詳しく解説します。

ロゴ商標とは、文字、図形、記号、色彩、またはこれらの組み合わせによって構成される、視覚的に認識できるマーク(標章)のうち、特に図形的な要素が主体となっているか、あるいは図形と文字が一体となってデザインされている商標のことを指します。
一般的に「ロゴマーク」や「シンボルマーク」と呼ばれるものが、商標登録の際にはロゴ商標として扱われることが多いです。
登録番号:第2173459号/権利者:アップル インコーポレイテッド
登録番号:第4562202号/ 権利者: アマゾン テクノロジーズ インコーポレイテッド
登録番号:第5544489号、他/権利者:熊本県
特定の意味を持たない場合もあるが、独自性のあるデザインや図形(その会社や企業でオリジナル作成したものなど)
登録番号:第6248622号/権利者:弁護士法人GVA法律事務所
文字だけの商標よりも、視覚的に強く印象に残りやすく、他社の製品やサービスと区別する力が高い場合があります。
ロゴのデザイン、色、形は、企業の理念や製品・サービスの特性、目指すブランドイメージを消費者に直感的に伝える力があります。
図形的な要素は、文字のように言語に依存しないため、国際的に展開する際に有利な場合があります。(ただし、文化によっては特定の図形が異なる意味を持つこともあるため注意が必要です。)
魅力的で認知度の高いロゴはその視認性の高さゆえに、他者に模倣されたり、無断で使用されたりするリスクがあります。そのため、商標登録による法的な保護が特に重要になります
ロゴの商標登録にかかる費用は、大きく分けて以下の2つ(または3つ)に分類できます。
これは国に納める公的な費用で、自分で手続きする場合も専門家に依頼する場合も必ず発生します。
弁理士に調査や出願手続きを代行してもらう場合に発生する手数料です。
近年増えているオンラインサービスを利用する場合の料金です。多くの場合、特許庁の費用と専門家サポートがパッケージ化されています。
それぞれの詳細を下記で見ていきましょう。
出願料:商標登録を出願する際に支払う費用です。
3,400円+(区分数×8,600円)(3,400円+ (1×8,600円) = 12,000円)
登録料:審査を通過し、商標登録が認められた際に支払う費用です。5年分または10年分を一括で納付するかを選べます。
5年分の場合:区分数×17,200円(1区分×17,200円 = 17,200円)
10年分の場合:区分数×32,900円(1区分×32,900円 = 32,900円)
(「区分」とは・・・
商標登録では、ロゴをどのような商品やサービスに使用するかを「区分」というカテゴリーで指定します。区分が増えるほど、特許庁の費用も高くなります。)
弁理士に依頼する場合、上記特許庁費用に加えて、以下の手数料が発生するのが一般的です。事務所によって料金体系は異なります。
出願手数料(調査費用含む場合もあり)
商標調査(類似のロゴが既に登録されていないか等の調査)と出願手続きの代行費用です。
相場:50,000円~150,000円程度
成功報酬(登録時手数料)
無事に商標登録が認められた場合に支払う費用です。
相場:50,000円~100,000円程度
中間対応費用(意見書・補正書作成など)
出願後、特許庁から拒絶理由通知(登録できない理由の通知)が届いた場合、それに対応するための意見書や補正書の作成費用です。対応が必要になった場合にのみ発生します。
相場:50,000円~150,000円程度(1対応あたり)
参照:日本弁理士会|弁理士費用について(「特許事務報酬に関するアンケート結果」より一部抜粋)https://www.jpaa.or.jp/free_consultation/howto-request/
上記特許庁費用と弁理士によるサポート(調査、出願、中間対応の一部など)がセットになったパッケージ料金で提供されている形態のサービスの事を指します。
弁理士や特許事務所に直接依頼するよりも費用を抑えられる傾向にあります。
相場:数万円~60,000円程度(※特許庁費用込み、1区分の場合)
サービス内容(どこまでサポートしてくれるか、中間対応の費用が含まれるかなど)を、きちんと確認しましょう。
参照:オンライン商標登録サービス「コトボックス」(「料金シミュレーション」に関する部分) https://cotobox.com/
~あくまで目安ですがいくつかのケースで見てみましょう~
ケース1:自分で全て手続きをする場合
出願料:12,000円
登録料:32,900円
合計:44,900円
(※拒絶理由通知など、特許庁への対応が必要になった場合、その労力が必要です。また、別途費用がかかる場合もあります)
ケース2:特許事務所(弁理士)に依頼する場合
出願料:12,000円
登録料:32,900円
弁理士出願手数料:約80,000円
弁理士成功報酬:約80,000円
合計:約204,900円~
(※中間対応が発生した場合は別途費用がかかります)
ケース3:オンライン商標登録サービスを利用する場合
サービス料金(調査費用、特許庁費用込み、基本的な出願サポート、登録成功報酬含む)合計:約60,000円~
(※サービス内容によって、特許庁への中間対応費用が別途必要な場合などがあります)
区分を厳選する
本当に必要な区分に絞って出願することで、特許庁費用や専門家費用を抑えられます。
事前の商標調査をしっかり行う
類似のロゴが既に登録されていないかなどを事前に調査することで、拒絶リスクを減らし、結果的に無駄な費用や時間を削減できます。専門家やオンラインサービスでは、この調査が含まれていることが多いです。
オンライン商標登録サービスを比較検討する
各サービスの内容と料金を比較し、自社のニーズに合ったコストパフォーマンスの高いサービスを選びましょう。
自分で手続きする(ただし注意が必要)
最も費用を抑えられますが、専門知識が必要で、書類不備や指定商品役務の選択ミス、拒絶などのリスクも高まります。時間と手間、リスクを考慮して慎重に判断しましょう。
確実性・専門性:費用だけでなく、確実に登録できる可能性を高めるためには、専門家のアドバイスやサポートが重要です。
手間と時間:自分で手続きする場合は多くの時間と手間がかかります。ビジネスに集中するためにも、専門家やオンラインサービスに任せるメリットは大きいです。
拒絶された場合の対応:万が一、拒理由通知が届いた場合に、適切に対応できるかどうかも重要です。
ロゴの商標登録にかかる費用は、選択する方法(自分でやるか、専門家に依頼するか、オンラインサービスを利用するか)や区分の数によって大きく変動します。単純な費用の安さだけでなく、登録の確実性、手間、そして将来的なブランド保護の重要性を総合的に考慮して、最適な方法を選ぶことが大切です。
まずは、信頼できる専門家やオンライン商標登録サービスに相談したり、料金の比較をしてみることから始めてはいかがでしょうか。
※上記で記載の費用は2025年5月現在の情報に基づいています。最新の情報は特許庁のウェブサイトや各サービス提供元にてご確認ください。

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