#商標の種類・具体例
公開日:
2026/04/07
更新日:
2026.08.28

「新しくお店をオープンしたいものの、ロゴづくりや商標登録に大きな費用をかけるのは難しい……」このようなお悩みを抱える起業家や個人事業主の方々にとって、現在はよい環境が整いつつあります。
生成AIの進化や、オンラインで利用できる商標申請サービスの普及により、これまで専門家に依頼するのが一般的だった作業を、より手軽に、そして負担を抑えながら進められる時代になりました。
本記事では、このような新しい環境を踏まえ、
ロゴ作成から商標出願までの具体的な手順と、注意すべきポイントを解説いたします。

まずは、ブランドの顔となるロゴを準備します。
低コストで進めたい場合、現在は大きく 2つの選択肢があります。
どちらもメリットが異なるため、事業の規模やスピード感に合わせて選ぶことができます。
ChatGPT(DALL·E 3)、Midjourney、などのAI画像生成機能を活用すれば、専門的なデザインスキルがなくても、誰でも少ない時間でロゴを作成できます。色や形、雰囲気を変えながら、納得いくまで何度でも試せるのが大きな魅力です。
● 商標登録は可能か?
結論として、生成AIで作成したロゴでも日本での商標登録は可能です。
商標法で重視されるのは「誰が描いたか(著作権)」ではなく、そのマークが他人の商品・サービスと区別できるか(識別性) という点です。そのため、AI生成であっても、識別性が確保されていれば問題ありません。
● メリット
速さと低コストで制作できる
気に入るまで何回でも作り直せる柔軟さ
デザインの方向性を自分で試行錯誤しながら固められる
事業初期の「まず形にしたい」という段階に最適
Lancers(ランサーズ)やクラウドワークスなどで「ロゴコンペ」を開催する方法もあります。コンセプトや希望イメージを投稿すると、複数のデザイナーが提案を寄せてくれる仕組みです。
● メリット
プロやセミプロのデザイナーが複数案を提案してくれる
AIでは難しい「細かなニュアンス」や「ブランドらしさ」が最初から反映されている
修正依頼を通じて、より完成度の高いロゴに仕上げられる
将来的にブランドを育てていく場合、最初から質の高いロゴを持てる安心感がある
AIでスピーディーに作るか、デザイナーに依頼して完成度を高めるか。
どちらを選ぶかは、予算・時間・ブランドへのこだわりによって変わります。起業初期でも無理なく取り組める選択肢が広がっています。
ここでは、新しくカフェを開業するケースを想定し、生成AIを使ってロゴを作る具体的な流れをシミュレーションしてみます。
実際の作業イメージがつかみやすくなるため、初めての方にも参考になるプロセスです。
まずは、AIにどのようなロゴを作ってほしいか、できるだけ具体的に伝えます。
指示が明確であるほど、理想に近いロゴが出やすくなります。
プロンプト例:
「和モダンなカフェのロゴをデザインしてください。店名は『結(MUSUBI)』。
モチーフは『おむすび』と『水引(みずひき)』を組み合わせた、ミニマルな線画。
色は墨色と薄い朱色。背景は白。高級感がありつつ、親しみやすいデザイン。」
このように、店名、モチーフ、色、雰囲気、仕上がりの方向性を具体的に伝えるのがポイントです。

生成された画像を見ながら、「もう少し線を細くして」「文字のフォントを変えて」など、
AIと対話を重ねて調整していきます。この微調整のやり取りが、AIロゴ制作の良さでもあります。
AIは非常に優秀ですが、現状では 「文字」 の描写が苦手です。スペルミスがあったり、フォントが崩れたりすることがよくあります。
そのため、ロゴの「絵」だけをAIで作り、文字は後から自分で入れるという方法が最も失敗が少なく、仕上がりも安定します。
文字入れには、Canva、Adobe Express など一部無料で使用できるデザインツールが便利です。このように、AIとツールを組み合わせることで、プロに依頼する場合と比べて大幅にコストを抑えつつ、ブランドの世界観をしっかり表現したロゴ制作が実現できます。
J‑PlatPat(特許情報プラットフォーム)にアクセスします。
日本で商標を調べる際の、もっとも信頼できる公式データベースです。
メニューから 「図形商標」 を選択し、
自分のロゴに含まれる要素に近い図形を検索します。
例:飲食店関連の図形、おむすびのイラスト、水引のモチーフ
など、ロゴの特徴に合わせて複数の切り口で調べるのがポイントです。
似ている図形商標が見つからなければ、次のステップへ進むことができます。
逆に、類似のロゴが多数見つかる場合は、デザインの調整や別案の検討が必要です。
商標調査は、ロゴ制作の中でも最も重要な工程です。ここを丁寧に行うことで、後々のリスクを大幅に減らし、安心してブランドを育てていくことができます。
ロゴが完成し、事前調査も問題なければ、いよいよ商標出願のステップに進みます。
とはいえ、専門家に依頼すると費用や手続きのハードルが高く感じられることもあり、
近年は オンライン商標サービスを活用する方法が注目されています。
「Cotobox」や「Toreru」などのサービスでは、
チャット形式で必要事項を入力するだけで、専門家のチェックを経て出願まで進めることができます。難しい専門用語を理解していなくても、質問に答えていくだけで書類が整うため、初めての方でも安心して利用できるのが大きな特徴です。
さらに、GVA商標登録のように、
「自分で出願したい人向け」に特化したサービスもおすすめです。
GVA商標登録では、商品・役務名の検索、出願書類の作成といった作業をオンラインで完結でき、必要な情報を入力するだけで、出願書類の作成ができます。

専門家への依頼ほど費用をかけずに、かといって完全な自己流で迷うこともなく、
「自分で出願したいけれど、最低限のサポートは欲しい」という方にとって、使いやすい選択肢となっています。
オンラインサービスを活用することで、「専門家のチェックを受けつつ、費用は最小限に」というバランスを実現できます。特に起業初期でコストを抑えたい方にとっては、現実的な選択肢です。
生成AIを使えば、ロゴ制作のコストを大幅に抑えることができます。しかし、安く・手軽に作れるからこそ、見落としやすい落とし穴も存在します。
商標登録を確実に成功させるために、以下の点に注意をしてください。
① 利用規約を必ず確認する
AIサービスごとに、生成した画像の扱いは大きく異なります。
たとえば、ChatGPT(OpenAI)の有料プランでは、生成した画像の権利がユーザーに帰属するとされていますが、無料版や他のAIサービスでは 「商標利用不可」 としているケースもあります。商標登録を前提にロゴを作る場合は、
利用規約で「商用利用」「商標利用」が許可されているか を必ず確認しましょう。
② 著作権の「創作性」問題
現在の日本の法律では、AIが自動生成した画像には、著作権が発生しない可能性が高い とされています。つまり、商標登録はできる。しかし、他人にロゴを真似されたときに「著作権侵害」で守るのが難しい、という状況が起こり得ます。
AIが作ったロゴに自分で少し手を加える(加工する)などをして回避も必要です。
例えば、線の太さを調整したり、配置を変えたりするだけでも「創作性」が生まれます。
③ 類似性のリスク
AIは膨大な学習データをもとに画像を生成するため、意図せず 既存の有名ロゴに似てしまう ことがあります。そのため、AIロゴの場合は特に、前述の J‑PlatPatでの商標調査 を念入りに行うことが重要です。似たロゴが存在する場合は、デザインの調整や別案の検討が必要になります。
生成AIは非常に便利ですが、商標登録という“権利”に関わる場面では、
こうしたポイントを押さえておくことで、後々のトラブルを大きく減らすことができます。
ロゴ制作から商標出願までの流れは、一見むずかしそうに見えますが、
ポイントを押さえれば、すべてを自分の手で、無理なく進めることができます。
1,ロゴ制作 2,事前調査 3,出願の流れを上記のように踏むことで、従来は大きな負担になりがちだった商標取得のコストを、実費中心のコンパクトな予算に抑えることができます。ロゴと商標は、ブランドの土台。その土台を、無理なく・賢く整えることで、ビジネスのスタートをより強く後押しできます。
ロゴ商標に関しては、こちらの記事もご参照ください。
株式会社SEIUN Partners 代表取締役 髙取 丈夫様は、GVA 商標登録を利用して、自分で書類を作成して出願をされています。詳しくは以下からご覧ください。
ブランドを長く育てていくために、ロゴと文字の両方を守る必要があると考え、セットで購入しました


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